コラボ事例
CIC Tokyo × QUINTBRIDGE × i2.JP

i2.JP発足3周年を記念したビジネスマッチングイベントを開催

共に課題に挑戦するパートナーを求む!

普段出会えない人と出会い
ヘルスケアの枠にとらわれずアイデアを共有
共創の種を探る

i2.JPでは発足3周年を迎えた2023年11月、東京と大阪で日本最大規模のオープンイノベーション施設「CIC Tokyo」および「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」とそれぞれタッグを組み、3周年記念イベント「We are all innovators!」を開催しました。

本イベントではまず企業・団体が新たなコラボ相手やアイデアを求めている課題を提示(リバースピッチ)、各課題の下に多様な領域の参加者が集い、グループディスカッションを行いました。当日の様子を、イベントの流れに沿って、参加者の声を中心にご紹介します。

イベントスタート!

リバースピッチ

~企業/自治体がコラボ相手やアイデアを求めている課題をプレゼン~

企業や自治体が抱える困り事やアンメットニーズが詳しく周知される機会はまれ。そこで今回は、まず企業/自治体側が自らの課題をプレゼンし解決策を募るリバースピッチを行いました。
自治体、製薬企業のほか、医薬品卸、医療機器メーカー、ヘルスケア事業を手掛ける印刷企業やIT企業など延べ17社/団体が参加し、計19の課題に対する「実は○○に困っている」「△△の壁にぶつかっている」といった本音、そして「□□の打開策がほしい」「患者さん/地域住民のために絶対に課題を解決したい」といった熱意・本気度が伝わるピッチとなりました。

グループセッション

~各課題の下に「そのテーマについて話したい!」参加者が集い、ディスカッション~

課題を提示した企業/自治体と、その課題に対しアセットやアイデアを持つ参加者が出会えるのはもちろん、今回は参加者同士も意見交換することでさらにアイデアが広がるようにグループセッションを行いました。ヘルスケア以外の領域の参加者も多く、さまざまな角度から課題を見つめながらアセットやアイデアを共有し、共創の種を探る時間となりました。

こんなディスカッションが行われました!

テーマ「子どもたちの健やかな成長と未来の可能性を拡げる」

母子手帳アプリや、学校での体力テスト結果をデジタル集計するアプリなどのリソースを持っている。子どもたちの健やかな成長と未来の可能性を拡げる共創アイデアを募集中!

主なディスカッション内容/リバースピッチ企業が持つ母子手帳アプリに絞り、ママが「調べる」「つながる」ツールとして活用する方法を話し合った。子育て経験を持つ人から「SNSやネットでいろいろ調べても何が正解かわからない」「情報共有できるママ友がほしい」といったユーザ目線の意見も。
アイデア/「ママが子育ての情報をすぐに調べられる信頼できるプラットフォーム」「おくすり手帳との連携」「ママ友とのマッチング機能」など。

テーマ 「PHRと先端技術が実現する社会の健康づくり」

PHR(Personal Health Record)ガイドラインの作成を行いPHR項目・流通規格の標準化を目指している。PHRエコシステムの共創を進め、PHRの普及と先端技術の活用を加速したい!

主な内容/PHRのガイドラインやサービスが大きなトピックだが、その前に日本でPHRが普及しない理由を海外の事例も挙げながら検討。日本ではまずPHRのメリットを実感できるような取り組みが必要だと意見がまとまった。
アイデア/特定の領域で明確に価値が生み出せるような“一点突破の”データ活用サービスで、PHRのメリットを広く知ってもらう。

発表

~ディスカッションの内容を全体へ発表~

ネットワーキング

~全参加者が自由に交流~

参加者にコメントを聞いてみました!

リバースピッチ登壇企業/自治体の声

アイデアからトライし世の中を変えていこうとする思考、チャレンジ精神に刺激を受けました

宇都宮市 保健福祉部 保健所健康増進課 企画グループ 係長 吉澤 貴志 さん

CIC Tokyoに宇都宮市の東京事務所が入居しており、企業の方々と知り合えるまたとないチャンスだと思って参加しました。多分野の方が参加するため、テーマを「健康無関心層に行動変容を促す取組」とあえて広めに設定し、ニーズとしては「意識しなくても自然に健康になる仕掛け」を明確に伝えました。
グループディスカッションはとても楽しかったです!正直、関心を持ってもらえるか不安もあったので、ヘルスケア、ゲーム、コンサル、いろいろな分野の方が集まり、活発に意見を出してくれてうれしかったです。行動変容をゲームの切り口で捉えるといった、私たちにはない発想も得られ、期待以上の成果でした。一緒に参加した保健師も「普段は出会えない企業の人たちと話せて楽しかった」「アイデアの芽が出そう」と話していました。
個人的には、アイデアからトライし世の中を変えていこうとする皆さんの思考が一番の学びでした。行政で働いているとどうしても安定型の思考になりやすいので、チャレンジ精神あふれる皆さんとのディスカッションは刺激的でワクワクしました。機会があれば、ぜひまた参加したいです。

「この問題を一緒に解決しよう!」という仲間が見つかってモチベーションが上がりました

日本イーライリリー株式会社 研究開発・メディカルアフェアーズ統括本部 臨床開発本部 クリニカルリード 担当課長 荻野 孝明 さん

「AI活用による臨床試験のエンロールメント迅速化」はかねてから取り組んできた課題です。私は普段、製薬以外の人と話す機会が少ないので、AIのプロを始め他分野の人たちと意見交換をしたいと思い参加しました。
一番の収穫は、この問題に対して関心やアイデアを持つ人たちと一度に知り合えたことです。強く背中を押してもらった気持ちになり、「自分一人じゃない、仲間がいる」「また頑張ろう」とモチベーションが上がりました。この場で画期的なアイデア/答えが出たわけではありませんが、私が新たに考えを切り拓いていく糸口も見つかりました。
印象的だったのは、AIのプロから逆に「本当に課題解決のツールはAIが最適解?他のツールがあるのでは?」という問いを投げかけられたことです。私自身はAIで何ができるか・AIをどう使うのかという発想になっていたところがあるので、その前にまず課題にしっかりアプローチすることが重要だというのは大きな気づきでした。今回つながった仲間の協力も得ながら、課題解決を進めていこうと思っています。

イベント参加者の声

「大手側のニーズがオープンに発信されることは少なく、とても新鮮だった。課題を解決しようとする熱量も伝わった」(予防医療・在宅医療サービス)

「自治体の課題、特に現場の保健師さんからニーズをお聞きできたのは貴重だった」(製薬)

「同じグループに競合他社もいて、そのアプローチや視点を知ることができ、自社の強みも見えてきた」(ヘルスケア/介護事業開発)

「がん患者さんのための下着を開発・販売しており、今回は認知症についてのセッションに参加した。最初は場違いかなという不安もあったが、多彩な分野の人と話すことができ勉強になった」(衣料品メーカー)

「この種のイベントに何度か参加しているが、グループディスカッションで登壇者だけでなく他の参加者とつながり、意見を出し合えたのがとてもよかった」(司法書士)

共催者からのMessage

ヘルスケアの課題に関わろうとする多彩なプレイヤーがつながり、
熱量を高め合う場となりました

NTT西日本 イノベーション戦略室 事業開発担当シニアマネージャー 下川 哲平 さん

「課題に対して皆でアイデアを出しましょう」という声掛けの下、新しいものを生み出そう、ヘルスケアの課題に関わろうという高いモチベーションを持つ人たちを広く集め、つながってもらうことが本イベントの狙いであり本質でしたが、見事に狙い通りの世界観が実現しました。社会を変えていこうという熱量を共有し高め合う場になったと思います。
熱量高くイベントを終えることができたのは、ヘルスケアに特化したi2.JPと業種や規模にとらわれないQUINTBRIDGEの2つのコミュニティが交わったことによるのかもしれません。ヘルスケアに興味はあるが経験はないといったプレイヤーが、ヘルスケアの世界にはない新たな視点や発想を持ち込んだことでディスカッションが活性化したのではないでしょうか。ここで生まれたネットワークが共創へと発展していくことを大いに期待しています。

イベントを終えて

 2020年11月に7団体でスタートしたi2.JPは、わずか3年でパートナー数400超の規模に成長、ビジネスのマッチング・プロジェクトの数も100を超えました。スケールアップ、社会実装を目指すプロジェクトも増えています。
 今回のイベントは「普段出会えない人と出会えた」「新たなアイデアの発見があった」と好評だったものの、「幅広い分野の参加者が集まったからこそ、限られた時間の中で相互理解を深めたり、議論の方向性を定めたりする工夫が必要だった」など、次回に向けて改善点を指摘する貴重なご意見もいただきました。i2.JPでは今回の経験も踏まえ、これからも会員が “つながる”ためのイベントを企画・運営しますので、皆さんぜひご協力・ご参加ください。

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